社交ダンス用語集 ハ行

 

バウンス/バウンシング(Bounce /Bouncing)

 「はねる、(球などが)はずむ」の意味。ひざと足首の伸縮によって上下に身体をリズミカルに動かすことをいう。

  •  サンバに使われるボディ・アクションで「弾むこと」。 
  •  フォックストロットのバウンス・フォーラウェイに見るように、移動の途中でつかう「弾む」ようなアクション。

バウンス・シャッセ

 はずむような感じで踊る、横に揃える、横に動くフィガーをいい、通常2回ずつ踊る。

 

パソ・ドブレ(Paso Doble)  

 ラテンダンスの一つ。略称はパソ。リーダーは闘牛士、パートナーは闘牛、または闘牛士のマント(ケープ)を表している。

 パソ・ドブレは元来、単に男性がマタドール(matador)、女性がケープを表現する踊りだったが、今では牛、スパニッシュ・ダンサーなどの役を演じるようになり、フラメンコやスパニッシュ・ダンスの動きも多く含まれている。


バック・コルテ(Back Corte)

 タンゴの基本フィガーのひとつ。男性はLODに沿って後退し、前進の形で終わる。

 

パート・ウェイト(Part Weight)

 ステップしたとき体重が完全に移動せず、両足の上にあること。この場合のパート(Part)は英語の「部分、不完全な」の意味で、両足の上の体重のかかり方は必ずしも半々ではない。

 

パートナー・アウトサイド

 女性を右側外に、または男性を右外側に後退させるときに使われ、POの略語が使われる。

 

パートナー・イン・ライン

 

 男性と女性が向き合い、正常の踊る位置に位擦ることをいう。

 

ハバネラ・リズム(Habanera Rhythm)

 ハバネラは19 世紀にキューバで起こったダンス音楽のひとつ。ルンバにおいてはカウントの取り方をハバネラ(音楽)のリズムに置き換えて踊る方法で、ファン・ポジションで終わるフィガーに用いられる。

 例えば、オープン・ヒップ・ツイストを踊るとき、始めの3 歩は通常のカウント(2・3・41)で踊りますが、3歩目の(4、1)上で4歩目からの1/2 カウントを使って長く留まり、続く4歩目を(&)カウントで素早くステップする。

 

バランス

 舞踏中にウエイトを正しく移動すること。

 

バリエーション

 基本フィガーはイギリスの権威のある教師協会によって制定。それにつぐフィガーをスタンダード・バリエーションという。これにつぐフィガーをネームド・バリエーションネームドという。さらにこれにつぐフィガーはポピュラー・バリエーションという。それ以外のフィガーをバリエーションという。

 一般的にポピュラー・バリエーション以上のフィガーを指す。

 

ハンド・トゥ・ハンド(Hand to Hand) 

 ルンバとチャチャチャの基本フィガーのひとつ。英語の意味は「手から手に」とか「接近して」の意味。

 

ピクチャーステップ

 男性は左足CBMPに前進し、左サイドを伸ばして、シェイプし て一瞬静止したポーズ。女性は右足CBMPに後退し、左サイドを伸ばして、シェイプし て一瞬静止したポーズ。 

 

ピクチャーポーズ

 流麗なム-ブメントから一瞬の見せ物で頂点を極めるオーバースウェイやランジなどの決めポ-ズのこと。 ピクチャ-ポ-ズを配したコンビネ-ションの妙技はダンスの醍醐味のひとつ。各種目のそれぞれに代表的なピクチャ-ポ-ズがある。ピクチュアステップも同じ意味で使われる。

 

左サイド バイ サイド・ポジション

 女子が男子の左側で両者共同じ方向に面したポジションのこと。

 

ビッグ・トップ  

 PPから男性が1 歩目の右足を軸に(左足は右足後ろに)左回転を始める踊り。フィガー名の意味は「大きな独楽(コマ)」。男女が作り出す動きを表現している。

 

ヒート

 試合予選でフロアが狭い場合に何カップルかにグループにわけするときの名称。

 

ビートバリュー

 各ステップの音の長さのことです。例えば、一拍とか1/2拍、1/4拍など。

 

ヒールターン (Heel turn)

 回転を行う際、サポーティングフットのトウからヒールに体重が移り、ムービングフットをサポーティングフットに揃え、クローズした足(ムービングフットであった足)に体重が移動する動作。回転の内側になるパートを踊る場合に行われる動作の一つ。

 

ヒールプル(Heel Pull)

 プル・ステップとも呼ばれ、両足を少し開いたヒール・ターンのこと。

 

ピボッティングアクション

 前進した足でピボットと同様な回転をするが、他方の足をCBMPに保たないで、ワルツのナチュラル・スピーン・ターンの女性の第四歩で用いられる。

 

ピボット

 片方の足で前進または後退し、他方の足を後方または前方にCBMPに保ちながら、片方の足だけで回転することをいう。

 

ヒンジ

 男性がオーバースウェイを踊るあいだに、女性がレフト・ホイスクを踊るフィガーをヒンジ(ライン)という。

 

ファン・ポジション

 ルンバとチャチャチャで用いられるポジション。ベーシック・ムーブメントの3 歩からファン・ポジションになるフィガー。

 

フィガー

 2歩以上のステップを連続させ一定の形となったもの。

 

フィジカル・リード(Physical Lead) 

 男性がボディ・コンタクトを通して行なうリード。フィジカルとは英語で「身体の、肉体の、物理的な」の意味。

 

フェザー・ステップ(Feather Step) 

 3 歩構成のフォックストロットの基本フィガーで、単にフェザーと呼ぶこともある。「フェザー」は羽根の意味。

 

フェザー・フィニッシュ(Feather Finish) 

 フォックストロットのリバース・ターンの4〜6歩目の踊り方。

 

フェンシング(Fencing) 

 

 ルンバの基本フィガーのひとつ。フィガー名はスポーツのフェンシングから来ています。

 

フォールアウェイ・ポジション

 男女がPPで後退するポジションをいう。

 

フォーメーションダンス

 2人一組が8組(4組~10組の場合もある)のチ-ムを結成し、全員で一つの踊りをすること。フォ-メ-ションの審査は通常、技術点(技術・ライン・振付・構成)と芸術点(音楽性・表現力・印象度)の総合評価で行なわれる。数組がさまざまなステップを組み合わせて踊ることによって生まれるラインの美しさとチ-ム全員の連帯感を何よりも大切にするダンス。直線と曲線をいかにスピ-ディに美しく変化させるかも重要なポイント。

 

フォー・クイック・ラン(Four Quick Run) 

 クイックステップの基本フィガーのひとつ。男性の踊り方は、右足後退(S)→ 左足横少し前にステップ(Q)→ 右足をOP に前進(Q)→ 左足斜め前にステップ(Q)→ 右足を後ろにクロス(Q) — と、4つ‘Q’カウントでステップするフィガー。

 

フォーラウェイ(Fallaway) 

 PPの形で後退する動きのこと。ルンバのアイーダの別称にも使われる。

 パソではセパレーションの終わり方としてフォーラウェイ・エンディングもある。ジャイブの通常のベーシックはベーシック・イン・フォーラウェイ、あるいは、フォーラウェイ・ロックという。

 

フォーラウェイ・ウィスク(Fallaway Whisk) 

 バック・ウィスクとよく似た踊り方をしますが、バック・ウィスクしたところから更に右回転が継続する。

 

フォロー

 リードに従って踊ること。

 

フォワード・ロック・ステップ(Forward Lock Step) 

 クイックステップの基本フィガーのひとつ。単にフォワード・ロックともいう。男性がフォワード・ロック・ステップを踊る間、女性はバックワード・ロック・ステップを踊り、使われる名称が変わる。

 

フットワーク

 フロアーに接するときのフット(足首から下)の振る舞い。フットがフロアーに接地する部分で表現し、ボール(ball),ヒール(heel), フラット(flat), トウ(toe), インサイドエッジ(inside edge)、アウトサイドエッジ(outside edge)等がある。

 

ブラッシュ

 両足が離れた位置から、片方の足で他方の足に体重を移さないでそろえ、ただちにその足を横または前後に動かすこと。

 

ブラッシュ・ステップ

 男性がヒール・ターン又はヒール・プルを行なった時、女性が行なう前方回転のこと。女性が右足前進で右へ回転しつつ、左足を横に開き、右足でブラッシュして後退するステップです。 例:フォックス・トロット及び、クイック・ステップのナチュラル・ターンににおける女性の第4、第5、第6歩の足が相当する。

 

フラット

 足の裏全部をフロアーにつけることをいう。

 

ブラックプール(Blackpool)

 イギリスの北西部の地名で世界で最も伝統を誇る「全英選手権」が毎年開かれる。全英選手権のことを「ブラックプ-ル」と呼ぶ。

 

フリー・アーム(Free Arm) 

 ラテンにおいてホールドしていない方の手、および、その使い方のことで、自分が表現したいように自由に使う。

 

フリッカー(Flicker) 

 チャールストンからきたステップで、両足のかかとを開きながらトウに上がり、両足をおりながら前後にクロスする動き。

 

ブルース(Blues) 

 音楽は4/4 拍子で基本リズムはSQQS です。1分間に30小節前後のテンポで演奏され、日本では一般にスロー・フォックストロットの曲が使われる。

 

プル・ステップ

 男性が用いるヒール・ターンの一種。左足を後退し、第二歩で右足を引き寄せるとき右足のヒールで床にプレッシャーを与えながら、左足のヒールで回転し、右足を横に開き体重を右足に移して、次に左足を右足にブラッシュして前進するターンをいう。ヒール・プルとも呼ばれている。

 

フルチェック

 全員のジャッジからチェックをもらうこと。

 

プレイト/プラット(Plait) 

 男性はメレンゲ・アクションで後退する間、女性は左右にスイブルしながら前進する。

 

ブレーク

 音楽の節とのつなぎに、正常なリズムを破ってステップする事をいう。ブレークの中には、シンコペイションで行われる場合が多い。

 

フレーズ Phrase

 音楽の階層的なまとまりを示す単位。4小節あるいは8小節で構成されることが多い。

 

フレーム(Frame)

 英語の意味は「骨組み、枠、」。適切なリードとフォローを行なうのに不可欠な、ホールドを通しての枠組み。 

 

フロアクラフト(Floorcraft)

 フロアの使い方。他のカップルとの衝突を避けるため、あるいは、混雑していない場所へ速やかに移動しつつも、踊りの美しさを保つ技術のこと。フロアの中心を横切るような踊り方をしないこともフロアクラフトになる。クラフトは英語で「一定の技術」の意味。

 

プログレッシブ・サイド・ステップ(Progressive Side Step)

 3歩構成のタンゴの基本フィガーのひとつで、単にピー・エス・エス(PSS)ともいう。

 

プログレッシブ・リンク(Progressive Link) 

 タンゴの基本フィガーのひとつ。タンゴで単にリンクと言うと、このフィガーを指す。

 

プロムナード・エンディング(Promenade Ending)

 あるフィガーをPP で終わること。プロムナード・フィニッシュ、PPエンディングともいう。

 

プロムナード・リンク(Promenade Link)

 PPから2 歩踏み出し、3 歩目は体重をかけずにスクエアに戻る、タンゴの基本フィガーのひとつ。このフィガーを中央斜めに進み3 歩目で男性が中央斜めに面して終わる時、男性は左へ1/8 回転する。

 

ブロークン・スウェイ

 ウエストから上部の左右への傾斜動作です。装飾的に用いられる表現技術。

 

プロムナード・リンク

 男性の右サイドと女性の左サイドがコンタクトし、反対側が開いているポジション。

 

ベーシック(Basic)

 そのダンスにおいて一番基本的なステップを組み合わせた比較的簡単な踊り。

 

ベーシック・フィガー(Basic Figure)

 基本のフィガーのこと。フィガーの分類項のひとつ。

 

ベーシック・イン・プレイス(Basic In Place)

 ジャイブの基本フィガーのひとつ。通常PP で男性左足、女性右足後退から始めるベーシック(=ベーシック・イン・フォーラウェイ)に対し、PP にならず、始めの2歩をその場で踏んで始めるベーシック。2歩目からもPP にはならない。イン・プレイスとは「その場で」と言う意味。

 

ヘジテーション(Hesitation) 

 フィガーの一部が停止され体重が1ビート以上片足に保たれること。ためらう、躊躇するの意。

 

ペッパーポット(Pepperpot)

 ホップ 〜 シャッセ 〜 ロック・ステップの一連の動きのこと。V6、ランニング・フィニッシュ、あるいはペンジュラムのような動きから入ることができる。ペパーポットは「コショウ入れ」のことで、コショウを振る動作からフィガー名がついたと考えられる。

 

ペルビス

 骨盤のこと。

 

ペンジュラム(Pendulum)

 クイックステップのフィガー名で、その場で足を踏み変えながら左右に振る動きをします。英語の意味は「振り子」。ペンジュラム・スイング(Pendulum Swing)とは、脚部を振る動作で、ペンジュラム・ポイント(Pendulum Point)とは、あるタイミングでペンジュラムに使われる脚の形になること。

 

ベンド

 曲げる。

 

ポイズ (Poise)

 サポーティーングフット(支え足)の上でのボディの各パーツの釣り合い。 釣り合いの取れた体勢のこと。

 

ポイント

 体重をかけずにつま先だけを床につけること。

 

 

ポジション・オブ・フィート

 片方の足に対して、他方の足の位置のことで、フット・ポジション。足の位置とも言う。

 

ポスチャー Posture

 姿勢のこと。モダンでは頭、肩、胸、腰が1直線であることが望ましいとされる。体の各部分(頭、ボディ、ヒップ等)の中心を垂直方向に配列することにより構成される姿勢。

 

ボタ・フォゴ(Bota Fogos)  

 ボルタ同様、サンバの特徴的な踊り方の一つ。シャドー・ボタ・フォゴ、プロムナード・ボタ・フォゴなどがあります。ボタフォゴ、ボト・フォゴ、ボトフォゴとも書く。 

 

ホッキー・スティック(Hockey Stick) 

 ルンバやチャチャチャのステップで、女性の踊る軌跡がスポーツのホッケーに使われる棒に似ている所からその名が付いたと思われる。

 

ホップ

 片足で跳ぶ事で、他方の足を体重を移さないで跳ぶ方の足に揃えながら、片方で跳ぶ時に用いる。

 

ボディー・コネクション

 男女の身体の軽い接触のことで、ボデー・コンタクトともいう。

 

ボディー・スイング

 ステップした位置に置いた足に、ボディーを強く推進する事。男女共、主として前進する時、意識的に行う。後退する時は、相手の前進スイングを受ける程度に行なう。回転やカーブの時は、ステップした第1歩が、CBMになって、すでに回転及びカーブの方向を示しているので、このボディー・スイングで自然に大きな回転、及びカーブが行われる。

 

ボディーピッチ

 床に対する身体の角度をいう。

 

ボディー・ライズ

 上体と脚部を上方へ伸長することです。普通のライズの場合には、ボディー・ライズの他にヒールを床から離すフット・ライズが伴う。

 

ホバー

 開いた両足を、ほとんどその位置に止め、ライズしつつ、上体をオーバー・ターン又はオーバー・スイングし(正規の回転量又は単に動きをわずかに越えること)、その間に、一方の足の膝を内側にわずかに曲げ、ウエイトを支えている足の膝へ近づけ、次に上体の動きを戻しながら、引き寄せた方の足を横又は斜めに動かして、ウエイトを移す動作のこと。

 

ボール(Ball) 

 つま先と土踏まずの間の足底の部分。 

 

ボールルーム(Ballroom) 

 舞踏場、舞踏室。

 

ポルカ・リズム

 

 バランスの一種。この方法は、まずトウでステップし、軽くヒールを下げ(床にはおろさない)再び跳ねるようにライズする。膝は緩めたまま、床から跳ね上がるのではなく、ポルカの踊りのように、両足の上で足首を用いて、軽く弾む動きです。

 

ボルタ (Volta)

 ポルトガル語で「回転、一巡する」意味。ボルタ・スポット・ターンや、サーキュラー・ボルタ、トラベリング・ボルタ、スポット・ボルタなどがある。

 ボルタの踊り方は、ボタ・フォゴ同様、‘1a 2’と3歩踏むが、ボタ・フォゴでは1歩目と3歩目がほぼ同じ位置で、かつ、2歩目と3歩目が開いた形になるが、ボルタでは3 歩間で移動があり、かつ3 歩目は2歩目とクロスした形で終わる。‘1a2a3a4’や‘1a2a3a4a’と踊ることもある。

 

ホールド(Hold)

 社交ダンスにおける男女の組み方のこと。

 

ホールフット

 

 足の裏全部をフロアーに付ける事。

 

社交ダンス・ダンスホール うえだ鹿鳴館  〒386-0002   長野県上田市住吉98